お疲れ様です。
本日は、座間市の某保育園の2階テラス防水改修工事に関してお話しします。
元請さんと防水元請さんと自分の3人で現場へ行きましたところ、
Fig.1 現況(全景)
Fig.2 現況(簡易水槽)とドレイン
防水層をよく見ますと、よく考えられた方法で施工されておりますが、いかんせん古くなりすぎて色々問題が発生しております。
施工されております内容としては、
ロンシール工業㈱製
LA-110工法(又はLP-110工法)の上に
ロンセーフシート(厚3mm)+レスタリアRV増し貼り
となっております。
アイディアとしては良かったと思いますが、長尺シートが古くなって縮んだこととクッション材(ロンセーフシート)があるので、長尺シートの継目(溶接棒)が口を開いて、防水層とクッション材の間に雨水が侵入してしまっている・・・・ ということです。
ウォーターベッドの様になっているのですが、防水層は生きているので漏水は発生していません。
保育園の要望としては、
現状と同じくらいの「防水性能+防滑性+クッション性」が欲しいとのこと。
ん~・・・・・・・ と考えて、
ロンシール工業㈱製
LA-210UD工法(但し、絶縁緩衝シート厚2mm)の上に
レスタリアHSを増し貼り(防水層へ溶融着固定)
を提案しました。
出ました。ここでも絶縁緩衝シートの厚さが2mm!!!
やっぱりコレがミソなのです。
現状よりチョットだけクッション性が落ちてしまいますが、これで十分のクッション性を有しております。
現状総厚 : ロンプルーフエース(2mm)+ロンセーフシート(3mm)+レスタリアRV(3mm) = 8mm厚
新規総厚 : 絶縁緩衝シート(2mm)+ロンプルーフエース(2mm)+レスタリアHS(3mm) = 7mm厚
んで、市役所の審査を潜り抜け?、何とかOKをもらい、いざ施工となりました。
既存防水層を全面撤去し、樹脂モルタルで下地を調整した写真が下記の通りです。
Fig.3 下地調整完了
Fig.4 下地調整完了
Fig.5 下地調整完了
防水元請さんが撤去及び下地調整をしてくれたのですが、さすが半分内装屋さんです。綺麗に下地を作ってくれました(笑)
まるで、密着で貼ります!! という様な、綺麗な下地です。
で、新規防水層の施工となります。
Fig.6 固定ディスク取付完了
Fig.7 塩ビ鋼板取付状況
Fig.8 塩ビ鋼板取付状況
FIg.7及びFig.8の写真を見てわかる通り、簡易水槽の喫水線より上に防水層端末を持ってきております。
パラペット(笠木)のアゴ下納めですと、水をいっぱいいっぱいに溜めてしまった時に、防水層端末から漏水しているようでしたのでこのように納まりを変えてみました。
※アゴ下には、断熱材を充填しております
Fig.9 防水層施工中
Fig.10 防水層施工中
Fig.11 防水層施工中
Fig.12 改修用ドレイン取付完了
Fig,13 防水層施工完了
Fig.14 防水層施工完了
Fig.6を見て、ん???? と思われた方は通ですね(笑)
そうです、固定ディスクが全部全打ちなのです。耐風圧的には2階ですので外周2列程度の全打ちのみでOKなのですが、敢えてそうしております。
何故なら、耐風圧性能ではなく、子供たちが走り回って防水層がヨレないように固定部を増やしているのです。結構コレ大事です(笑)
Fig.15 防滑性長尺シート増貼り施工中
Fig.16 防滑性長尺シート増貼り施工中
Fig.17 施工完了
Fig.18 施工完了
Fig.19 施工完了
Fig.20 施工完了
Fig.21 施工完了
簡易水槽は、実はウレタン塗膜防水で施工する予定だったのですが、施工開始直前に・・・
『シート防水で施工できない??』
と、市役所サイドから言われてしまい、しかも・・・・
『予算はそのままで (^^)v』
と・・・・・・
こちらの返事としては・・・・
『(予算を無視すれば物理的には)できます・・・・⤵』
ええ、水槽もやっております(笑)
材料も全て持っております!!!! \(^o^)/
ビックリするくらいお金と時間を掛けました(笑)
最高傑作のひとつとなりました。
<(_ _)>